「売りに出して半年になるが、一件も問い合わせが来ない」「不動産業者に頼んだが動いてもらえていない気がする」——釧路 空き家相続相談窓口に寄せられる相談の中で、こうした声は年々増えています。

釧路の不動産市場は、東京・札幌と比べると需要の絶対数が少ないのは事実です。しかし、それだけが「売れない」原因ではありません。売り方・価格設定・物件の状態・流通経路の問題で、本来売れるはずの物件が売れていないケースが非常に多いのです。

この記事では、釧路での空き家売却実務を通じて見えてきた「売れない5つの原因」と、具体的な解決策を解説します。

「釧路の空き家は売れない」のではなく、「正しい方法で売られていない」ことの方が多い。

釧路の空き家売却、なぜ難しいのか

まず前提として、釧路の不動産市場の特性を理解しておく必要があります。釧路市の人口は2025年時点で約15万人。最盛期の1980年代から比べると3割以上減少しています。人口減少は新規需要の減少を意味するため、物件の流動性は低下傾向にあります。

一方で、釧路市内でも立地・状態・価格が適切であれば、着実に成約に至る物件も存在します。「釧路だから売れない」と諦める前に、なぜ売れていないのかの原因を正確に把握することが先決です。

空き家の室内

空き家を放置すると建物の傷みが進み、売却価格はさらに下がる悪循環に陥る。

売れない原因 ① 価格設定が市場とズレている

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相場より高い価格で出し続けている

「親が建てた家に思い入れがある」「建築費用がかかった」——こうした感情的な理由から、市場価格より明らかに高い価格で売り出してしまうケースが後を絶ちません。釧路の市場では、買主は複数の物件を比較します。価格が高ければ、問い合わせの前に候補から外れてしまいます。

また、長期間高値で売り出し続けると「何か問題があるのでは?」と買主に疑念を持たれ、値下げしても問い合わせが来ないという悪循環に陥ります。

解決策:地元の取引実績(成約事例)をもとに価格を設定し直す。最初の3週間で問い合わせがゼロなら、価格を見直すサインと捉える。

売れない原因 ② 物件の「見た目」が買主を遠ざけている

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写真が暗い・草が伸びている・室内が荒れている

現在の不動産探しは、まずインターネットの写真で絞り込みます。第一印象で「この家は暗そう」「管理が行き届いていない」と感じられると、詳細を見てもらえません。特に空き家は換気不足で写真が薄暗くなりやすく、また庭や外回りが荒れているケースが多い。

遺品や残置物が残ったままの状態では、買主がどう使えるかをイメージしにくく、問い合わせのハードルが上がります。

解決策:草刈り・清掃・遺品整理を先行実施し、晴れた日の午前中に自然光で写真を撮り直す。プロカメラマンへの依頼(1〜2万円)は費用対効果が高い。
写真撮影で差がつくポイント
  • 晴れた午前10〜14時に撮影(自然光が最も入る時間帯)
  • 照明はすべてONにして明るく見せる
  • カーテンは全開、窓を拭いてガラスをきれいにしてから撮影
  • 生活感のある私物・段ボールは撮影前に片付ける
  • 外観は正面から1枚・斜め45度から1枚の計2枚が基本

売れない原因 ③ 流通経路が少なすぎる

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1社の業者だけに任せきりになっている

「地元の不動産屋に頼んだから大丈夫」と思っていても、実際には自社サイトにしか掲載されておらず、SUUMOやHOME'Sなどの大手ポータルには出ていないケースがあります。また、専任媒介契約の場合、他社が紹介できないため流通が止まってしまうこともあります。

釧路という市場規模を考えると、地元内だけで買主を探すには限界があります。道外の移住希望者・投資家・北海道へのアクセスを求める法人など、「釧路の外」にいる買主層へリーチする必要があります。

解決策:SUUMO・HOME'S・athomeへの掲載を確認する。道外投資家向けのネットワークを持つ業者や、空き家バンクへの登録も検討する。
不動産相談の様子

「どこに頼めばいいか分からない」という声は多い。業者選びと流通経路の確認が重要。

売れない原因 ④ 権利関係・手続きの問題が放置されている

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名義変更未了・境界未確定・抵当権が残っている

相続後も登記名義が亡くなった親のままになっていたり、隣地との境界が確定していなかったりすると、売買契約の締結まで進めることができません。特に道内の古い住宅では「境界標がない」「敷地の一部が里道(国有地)になっている」といった問題が潜んでいることがあります。

また、住宅ローンが完済されているにも関わらず抵当権の抹消登記がされていないケースも少なくありません。こうした問題は早期に洗い出すことで、売却活動と並行して処理できます。

解決策:登記簿謄本・公図・測量図を事前に確認し、司法書士・土地家屋調査士と連携して権利関係を整理してから売り出す。当社では士業と連携したワンストップ対応が可能。
注意:2024年4月から相続登記が義務化

2024年4月1日から、相続によって不動産を取得した場合、相続を知った日から3年以内に相続登記をすることが義務付けられました(10万円以下の過料の対象)。名義変更を後回しにしていると売却手続きそのものが進められなくなります。早めの対応をお勧めします。

売れない原因 ⑤ 「売る以外の選択肢」を考えていない

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売れないまま維持費だけが増え続けている

「どうしても売れない」という状況に陥ったとき、売却以外の活用方法を検討することも重要です。釧路市では空き家バンクを通じた移住者への賃貸・譲渡の仕組みがあります。また一定の条件を満たした建物については、解体費用の補助金が出る制度もあります。

更地にして売る場合、建物解体費用(木造平屋で100〜200万円程度)はかかりますが、固定資産税の住宅用地特例が外れることや、建物の維持管理コストがなくなることを考えると、トータルで有利になるケースもあります。

解決策:売却・賃貸・解体・行政への寄付・空き家バンク登録など、複数の選択肢をシミュレーションして比較する。当社では各シナリオの試算・提案を無料で対応しています。

売れない空き家を動かすための実践ステップ

5つの原因のうち、自分の物件にはどれが当てはまるか確認できたでしょうか。最後に、売却を進めるための実践的なステップをまとめます。

  • 現状整理:登記名義・境界・抵当権の有無を登記簿謄本で確認する
  • 価格の見直し:近隣の成約事例を調べ、現在の価格が適切かを判断する
  • 物件の整備:草刈り・清掃・遺品整理を実施して写真を撮り直す
  • 流通先の拡大:大手ポータル掲載・空き家バンク登録・道外業者へのアプローチ
  • 専門家への相談:権利関係の問題は司法書士・土地家屋調査士に早めに依頼する
  • 選択肢の比較:売却以外の選択肢(賃貸・解体)とトータルコストを比較する
売れない空き家には必ず「売れない理由」がある。原因を特定すれば、解決策は必ず見つかる。

釧路で空き家を売りたい方へ

売れない理由を一つひとつ潰していくことが、空き家売却の最短ルートです。しかし、価格調査・物件整備・権利調査・業者選び……と自力でやろうとすると、膨大な時間と手間がかかります。

釧路 空き家相続相談窓口では、現地確認から権利関係の整理、売却活動のサポートまで、釧路に特化した専門家がワンストップで対応します。初回相談(30分)は無料ですので、まずは現状をお聞かせください。「売れるかどうか」を一緒に判断するところから始めましょう。